マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

バカらしい生活

 毎日まいにち――
 誰かによって決められたことを――
 ただ黙々と繰り返すだけの生活――

 そういう生活は、

 ――大バカ者のすることだ。

 と、貶(けな)す向きがあります。

 が――

 実は――

 世の中の人々の大半は――
 自分の人生の大半を――
 そんなふうに過ごしているわけで――

 それなのに――
 そういう生活を「大バカ者」の一言で片付けるのは――

 いささか乱暴といわざるをえません。

 本質的な問題は――
 そういう生活に大義や大志を見出せるかどうかなのです。

 見出せるのであれば――
 そういう生活も、決して大バカ者のすることではない――

 見出せないのであれば――
 そういう生活は、一日も早く切り上げたほうがよいでしょう。

 ……

 ……

 毎日まいにち――
 誰かによって決められたことを――
 ただ黙々と繰り返すだけの生活――

 そういう生活がバカらしいのではなくて――

 大義や大志を見出せないのに――
 ただ、ひたすらに耐え続ける生活――

 そういう生活がバカらしいのです。