――言葉
と、僕がいうときは――
通常、
――母語
を指しています。
僕の母語は日本語です。
つまり、僕が、
――言葉は大切だ。
といえば――
それは、
――日本語が大切だ。
というのと、ほぼ同じ意味です。
きのうの『道草日記』で、
――言葉が大切なのは、例えば、美術や音楽や舞踏と比べたときに、よくわかる。
と述べましたが――
似たようなことは――
母語とそれ以外の言葉との間にもいえます。
すなわち、
――母語が大切なのは、それ以外の言葉と比べたときに、よくわかる。
と――
つまり、
――日本語が大切なのは、外国語と比べたときに、よくわかる。
ということですね。
僕が外国語を使う理由は――
この一点に尽きます。
はっきりいえば――
日本語の大切さを忘れないために――
僕は外国語を使っているのです。
いつでも日本語と比べることができるように――
外国語を使う――例えば、英語を――
……
……
そんなわけなので――
僕の英語の能力は、なかなか向上しないのですが――
でも――
日本語のありがたみは――
年々、身にしみてきています。