マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人が輝くには

 人が輝くには“舞台”がいります。

“舞台”がなければ――
 たとえ、どんなに素晴らしい“芝居”をみせたとしても――

 ふつうは、人目に触れません。

 ……

 ……

 裏を返せば――

 それなりの“舞台”がありさえすれば――
 たとえ、今ひとつの“芝居”しかみせられなくても――
 なんとかなってしまう――
 ということです。

 ……

 ……

 なので――

 それなりの“芝居”をみせられるようになった人で――
 まだ十分に輝けていない人は――

 自分の“芝居”の技に磨きをかける前に――
 まず、それなりの“舞台”をしつらえるのが、よいのです。

 それも、自らの手でしつらえる――

 決して人任せにはしない――

 ……

 ……

 人が輝くかどうかの分水嶺は――
 その“芝居”にあるのではなく、“舞台”にあります。

 ……

 ……

 今、十分に輝けている人は――
 そのことをわかっていた人です。