マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

余計なお世話

 私事がありまして――
 昨日から今日まで、静岡県におりました。

 生きも帰りもJR掛川駅で新幹線を乗り降りしたのですが――
 掛川は「のぞみ」や「ひかり」が停まりません――各駅停車の「こだま」しか停まらないのですね。

 僕は、新幹線といえば、すぐに「のぞみ」を連想します。
 母が岡山に住んでいる関係上、新幹線は必ずといってよいほどに「のぞみ」を利用するからです。

「のぞみ」は大都市しか停まりません。
 東京(品川)・新横浜・名古屋・京都・新大阪・新神戸・岡山・広島・博多――というふうにです。

 こういう新幹線ばかりに乗っていますと、正直、

 ――「のぞみ」に非(あら)ずんば新幹線に非ず。

 みたいな感覚に陥ります。

(「こだま」なんか、なくてもいいんじゃない?)
 みたいな――

 でも、違いますよ。

「こだま」はいい(笑

     *

 たしかに――
「こだま」は各駅停車です。

 その点は、だいぶ、まどろっこしい。

 でも、そこは新幹線です。
 在来線の各駅停車とは訳が違います。
 実にスピーディなものです。

 実際、掛川から東京までは2時間弱――
 実に快適な旅でしたよ。

 快適なのはスピードのためだけではありません。

「のぞみ」は、いつも満員なのですね。
 とくに東京・新大阪間は平日でも満員――

 あれがツラい。

 キツキツなのですね。
 とくに僕は図体がデカいので、キツキツに感じられるのでしょう。

 ところが、「こだま」は違います。
 まず満員になることがない(笑
 休日でもスカスカなのですね。

 もう、嬉しくなってしまいます。

 実際、今回の旅では、往きも帰りも、僕の隣には誰も座りませんでした。
 本当に夢のようです。

「夢のよう」というのは、いささかオーバーでしょうか。

 でも、「のぞみ」の「現実」が、それだけ過酷だということなのです(笑
 あのキツキツ感に比べれば、十分に「夢」ですね。

 というわけで――
 すっかり「こだま」さんのファンになってしまったマル太です。

 ――「のぞみ」に非ずんば新幹線に非ず。

 などといっていた己を、深く反省しております。

 ホント、「こだま」さんに失礼でした(笑

 ところで――

     *

 経営的には大丈夫なんでしょうかね。

 スカスカの「こだま」さんをみていると、急に心配になりまして――(笑

 あ――
 余計なお世話でしたね。