今朝の地震が起こったときに――
僕は部屋のベッドで横になっておりました。
突然、辺りがカタカタといいだして――
はっと気づいたときには、わっさわっさと揺れていました。
それでも――
大きな物音がするわけではなく――
窓の外をみたら、天気も良さそうだったので――
どちらかといえば、牧歌的な地震体験でした。
驚いたのは、そのあとです。
昼前の上りの新幹線に乗る予定でした。
(もしかして、今の地震でダイヤが乱れてるかも――)
と気づき――
それで、慌ててTVをつけたのです。
そうしたら――
どうもエラい騒ぎになっている、と――
震源が岩手県・宮城県の境目あたりらしく、
(つまり、直下型ってヤツだったのか)
と――
(これじゃあ、ダイヤが乱れる程度じゃすまないな)
と思いつつも、とりあえず、発車予定時刻までにJR仙台駅へ――
案の定――
新幹線、在来線ともに全面ストップしておりまして――
在来線は午後4時すぎまで動かない――新幹線はお昼すぎには動くかも――
そんな掲示が張り出されておりました。
駅の構内では、TVでお馴染みのアナウンサーやリポーターの人たちのお顔がアチコチに――
非日常性をよく実感できました。
結局、午後2時前には、上りの新幹線が動き出しまして――
僕は、午後2時半すぎの新幹線に乗り込みました。
それからは、完全な日常ですね。
新幹線は各駅停車の運転で――
各駅から乗客が大勢、乗り込んできて、ものすごい混雑でしたが――
とくにいつもの混雑と変わりはなく――
僕の隣に座った人は、20代後半くらいの男性で――
純愛風の恋愛小説を一心不乱に読んでいました。
あとで、わかったことですが――
その人は、恋人と思しき若い女性を連れており――
たぶん、その女性から借りた本だったのでしょう。