サッカー欧州選手権が開かれています。
その競技のレベルはワールドカップをも凌ぐといわれる大会です。
本場ヨーロッパのサッカーをみていると――
野球との違いが、実によくわかります。
例えば、野球が確率のスポーツであるならば、サッカーは動態のスポーツです。
野球は打率や防御率などの統計がモノをいいますが、サッカーは陣形や個人技などの力学がモノをいいます。
例えば、野球が心理戦であるならば、サッカーは物理戦です。
野球では、じっくり考える時間がありますが、サッカーでは、始終、体同士のぶつかりあいです。
野球は数字で、サッカーは動態――
野球はスカラーで、サッカーはベクトル――
とにかく、呆れるくらいに違います。
もしかしたら――
野球は農耕民族的スポーツで、サッカーは狩猟民族的スポーツなのかもしれません。
農耕文化が華開いたアジアで野球が栄え、狩猟文化が輝きを放ったヨーロッパでサッカーが栄えているのは――
たぶん、故なきことではないのです。
日本サッカー協会は、今世紀中のワールドカップ制覇を目指しているそうですが、
(ちょっと無理じゃないかな)
と思うのです。
狩猟民族的な日本人って――
ちょっと想像できませんからね。