マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

小刻みな空き時間

 昨日の『道草日記』で、

 ――あちこち歩いて移動する時間に恵まれている。

 と書きましたが――
 その割には「ゆったり感」を自覚できないでいるマル太でございます。

 その理由はハッキリしておりまして――
 僕の場合、たしかに空き時間は、比較的、豊富なのですが――
 その空き時間は、仕事の事情などにより、いつも小刻みに訪るのです。

 ――ど~んと半日

 とか、

 ――まる1日

 とかいうのは、なかなか見出せない。

 用事は、いつもパラパラと入ってくる。

 もちろん、私用は、なるべく一つに集めますが――
 公用は、そうはいきません。

 おかげで――
 ちょっとした空き時間を利用し、街中を歩きまわるコツを覚えました。

 よい運動になっています。

 何よりも、夜ぐっすり眠れるのがいい。
 精神衛生上も助かっています。

 また、よい思考時間にもなっていますね。

 よくいわれますでしょう。

 ――考え事は歩いてせよ。

 と――
 先人の教えだそうです。

 たしかに、歩いているときは考え事に向いている気がします。
 歩いているうちに、だんだんと結論がみえてくる感覚というのがある。
 重大な決断も下しやすい。

 僕の場合――
 近年の重大な決断は、いずれも歩いているときにしたものでした。

 それが間違っていたこともありますが――
 今以て、後悔はしないで済んでいます。

 歩きながらに下した決断には、自然な納得が伴うようです。

 人間、納得の上での決断が、一番、重要だろうと考えています。
 納得なき決断が後悔をうむ――ひいては後ろ向きの人生を歩ませる。

 いかに納得をつかむかが、前向きな人生を歩む秘訣だろうと思います。

 だから――
 歩きながら考えるというのは、よりよく生きるための目の付けどころでしょう。

 先人が勧めるのも、故なきことではないはずです。