宮城県は、昨日の午後から、少し吹雪きまして――
いつもは電車で1時間ちょっとの距離が2時間半くらいになりました。
強風による徐行運転や線路の切り換えのトラブルなどが原因だったようです。
昨夜は用事が入っていたのですが、電車が遅れたせいで、とても約束の時間には間に合いそうになく――
途中で電話を入れて、キャンセルをさせてもらいました。
自然の猛威の前には、どうしようもないですね。
なるようにしかならない。
いま「猛威」などと述べましたが――
吹雪で電車が遅れるくらいならいいのです。
もっと激烈な「猛威」に際しては、命まで奪われかねないわけで――
時間を奪われるくらいで済んだのは、むしろ幸運であったと考えねばならないでしょう。
6年前に父が亡くなってからというもの――
自分の人生が、ある日、突然に断ち切られる恐怖というのが、少しずつリアルに感じられるようになりました。
たぶん、その日は、何の予告もなく、やってくるのです。
(勘弁してよ)
と思います。
(予告くらいはしてくれよ)
と――
でも、仕方ありませんね。
この世に生を受けたときも、たぶん、そうだったのです。
――ある日、突然に――
であったことでしょう。
そんなことを――
昨夜は吹雪の中で考えました。
悪天候などで日常の生活のリズムが乱されるのは――
決して悪いことではないと思えるのです。
自分の身が、自然のちょっとした変化に大きく左右されうることは――
厳然たる事実です。
そのことを思い出すには、またとない機会です。