マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

市民革命:わかりやすい言葉ではない

 ――市民革命

 という言葉は――

 日本語圏では、わりと当たり前に使われていますが――

 

 実は――

 それほど、わかりやすい言葉ではありません。

 

 ――市民革命

 というときの「市民」とは、

 ――中流階級

 のことです。

 

 ――上流階級と労働者階級との間の全て

 くらいの意味ですね。

 

 ここでいう、

 ――上流階級

 というのは、王侯貴族や資産家・地主などで、

 ――労働者階級

 というのは、農民や賃金労働者などです。

 

 これら以外の人々の全てが

 ――中流階級

 と呼ばれています。

 

 よって――

 一口に、

 ――市民

 といっても――

 その内実は様々なのです。

 

 同じ、

 ――市民

 であっても、

 ――いろいろな市民がいる。

 ということですね。

 

 そのような、

 ――市民

 の全てに、唯一、共通をしている特性は、

 ――真ん中の辺りにいる。

 といったことでしょうか。

 

 豊かすぎず、貧しすぎず――

 強すぎず、弱すぎず――

 賢すぎず、愚かすぎず――

 

 ……

 

 ……

 

 きのうの『道草日記』で、

 ――国際連合は 10 ~ 100 年のうちに改組をされるのではないか。

 と述べました。

 

 その際、安全保障理事会常任理事国の一部が主導権を握るであろう、とも――

 

 たしかに――

 主導権を握るのは、おそらくは現在の常任理事国の一部ですが――

 

 その常任理事国を下から支え、突き動かすのは、

 ――中流階級の国家

 です。

 

 国として――

 豊かすぎず、貧しすぎず――

 強すぎず、弱すぎず――

 賢すぎず、愚かすぎず――

 

 そのような国の集まりが大挙・結束をして――

 常任理事国の一部に強く働きかけることで――

 

 いわゆる拒否権の仕組みが除去をされるか――

 国際連合が新しい組織に改編をされるか――

 することでしょう。