いわゆる市民革命は――
政治における、
――平等性の改善
が本質であり――
この本質こそが、人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――の本態ではないか――
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
もし、そうであるならば――
21世紀序盤の現代においても――
人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――が大いに動き始める可能性を――
見出せるでしょう。
もう少し明確にいえば、
――市民革命は現代にも起こりうる。
ということです。
最も起こりそうな市民革命は――
国際連合の改変ないしは改組です。
僕個人は、
――改変
ではなく、
――改組
のほうが――
より起こりやすそうに感じています。
具体的には――
現在の国際連合の加盟国に与えられている裁量の偏りの是正です。
最も典型的な偏りは――
人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――の本態に照らすと――
この偏りは、遅かれ早かれ、必ず是正をされます。
このような特別の権利こそ――
いわゆる市民革命の標的に最もなりやすいのです。
目立つからです。
安全保障理事会の拒否権は――
かつての君主や宗主国に認められていた特別の権利や格別の待遇に匹敵をするくらいに、悪目立ちをしています。
異様です。
――あの権利はおかしい。
と感じる人が多数派でしょう。
おそらく――
今、拒否権を握っている常任理事国の関係者の多くでさえ、
――時代にそぐわない。
と感じています。
この拒否権の仕組みのせいで、国際連合は組織としての機能を殆ど果たせずにいます。
そして、自らの存在感を徐々に薄れさせています。
このまま拒否権の仕組みが続けば――
いずれ国際連合は滅ぶでしょう。
そうなれば、拒否権を握っていても仕方がありませんから――
当の常任理事国の中からも、そのうちに拒否権の仕組みを見直す機運が高まる、と――
僕はみています。
もちろん――
その機運が全ての常任理事国で高まることはないでしょう。
高まるのは一部です。
その一部が――
国際連合に代わる新たな組織を作り始めるのではないか――
そのように――
僕は考えています。
ただし――
その動きは、すぐには起こらないでしょう。
おそらく、3 ~ 10 年のうちには起こらない――
少なくとも、10 ~ 30 年はかかる――
ひょっとすると、30 ~ 100 年かもしれない――
が――
100 ~ 300 年ではないと感じます。