マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“超国家共同体”が緩やかな組織となりうる理由

 ――世界共和国政府

 とは――

 ごく簡単にいうと――

 ――超国家共同体

 において、三権分立が保たれたままで、その三権(行政権・立法権司法権)の執行機関が世界各地に一様に張り巡らされている世界政府のことである――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 要点は、

 ――“世界共和国政府”では、三権の執行機関(行政府・立法府・司法府)が世界各地に一様に張り巡らされている。

 という点です。

 

 裏を返すと、

 ――“超国家共同体”では、三権の執行機関が世界各地に一様に張り巡らされているわけではない。

 となります。

 

 ――三権の執行機関が世界各地に一様に張り巡らされるわけではない。

 とは具体的に、どういうことか――

 

 ……

 

 ……

 

 6月20日の『道草日記』で述べたように――

 今日の国際連合ヨーロッパ連合北大西洋条約機構などの、

 ――超国家連合体

 が、

 ――国家

 といった明確な要素から構成をされ、成立をするのに対し――

 ――超国家共同体

 は、

 ――旧国家圏

 という曖昧な要素から構成をされ、成立をします。

 

 そして、

 ――超国家共同体

 の三権は――

 これら、

 ――旧国家圏

 の輪番によって担われていくのではないか――

 というのが僕の予想です。

 

 ――超国家共同体

 が成立をみるかもしれない遠い将来の地球上において――

 ――旧国家圏

 が、いったい幾つくらい存在をしているかは、よくわかりませんが――

 仮に 30 ~ 100 個くらいと仮定をすると――

 それら、

 ――旧国家圏

 のうちの 3 ~ 10 個くらいが――

 それぞれ持ち回りで――例えば、10 年くらいの周期で――三権の執行に与るようになるのではないか、と――

 僕は思うのです。

 

 ――執行機関が世界各地に一様に張り巡らされるわけではない。

 というのは――

 要するに、

 ――複数の“旧国家圏”による輪番制となる。

 ということです。

 

 三権の執行が持ち回りなので、

 ――超国家共同体

 は緩やかな組織となりうる――

 ということです。