マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

行政府が立法府や司法府の権力を奪ったら――

 ――超国家共同体

 において、三権分立が守られずに――

 行政府・立法府・司法府の三権の執行機関が、それぞれ分離・独立をする筋書きについて――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 実は――

 行政府・立法府・司法府が3つの分離・独立をするのは、まだマシな筋書きである、と――

 僕は考えています。

 

 さらにヒドい筋書きは――

 行政府が立法府や司法府の権力を奪いとる形で――

 三権の執行機関が行政府にまとまってしまうことです。

 

 こうなると――

 行政府は好き勝手に法律を作り、変え、好き勝手に人々などを裁き始めます。

 

 もはや行政府は「行政府」とは呼べず、

 ――帝王府

 とでも呼ぶべき権力執行機関になっています。

 

 

 ――超国家共同体

 も、

 ――世界帝国政府

 と呼ぶべき組織に変わっているでしょう。

 

 が――

 6月16日の『道草日記』で述べた通り――

 歴史上、瓦解をしなかった帝国は存在をしませんので――

 

 もし、

 ――超国家共同体

 の行政府が、立法府や司法府の権力を奪って“帝王府”となり、

 ――超国家共同体

 が、

 ――世界帝国政府

 になったとしても――

 その組織は、そう長くは続かないでしょう。

 

 ――世界帝国政府

 は、ほどなく瓦解をして――

 21世紀序盤の現代と大差のない国際情勢に落ち着くはずです。

 

 そうなると、

 ――何のための“超国家共同体”であったのか。

 と虚しさを覚えるのですが――

 それも人の性(さが)と思えば、納得はできます。

 

 が――

 暗澹とした気持ちになるのは――

 

 ――超国家共同体

 が、

 ――世界帝国政府

 と化し――

 その世界政府が瓦解をして、再度、21世紀序盤の現代のような国際情勢に落ち着くまでの間に――

 おそらく、おびただしい量の血が流れる――

 ということです。

 

 いえ――

 

 血が流れるだけマシかもしれません。

 

 核戦争になれば――

 血が流れることはありません。

 

 一瞬で蒸発をします。