マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“超国家共同体”は“世界共和国政府”に変わりうるか

 ――超国家共同体

 において、行政府が立法府や司法府の権力を奪って“帝王府”となり、

 ――超国家共同体

 が、

 ――世界帝国政府

 に変わる筋書きについて――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――超国家共同体

 が、ひとたび、

 ――世界帝国政府

 に変わってしまうと――

 その世界政府は程なく瓦解をし――

 世界各地で戦争が絶えない国際情勢となるでしょう。

 

 では、

 ――世界共和国政府

 なら、どうか――

 

 つまり、

 ――超国家共同体

 が、

 ――世界共和国政府

 に変わる筋書きについてです。

 

 ……

 

 ……

 

 ――世界共和国政府

 というのは――

 ごく簡単にいってしまうと――

 ――超国家共同体

 において、三権分立が保たれたままで、その三権の執行機関が世界各地に一様に張り巡らされている世界政府のことです。

 

 ――世界共和国政府

 は、

 ――世界帝国政府

 ほどに脆く瓦解をすることはないでしょう。

 

 が、

 ――超国家共同体

 を、

 ――世界共和国政府

 に変えるには莫大な労力が必要です。

 それに見合うだけの利益がもたらされるとは、ちょっと思えません。

 

 もちろん――

 莫大な労力が必要なのは、

 ――超国家共同体

 を、

 ――世界帝国政府

 に変える際も同じなのですが――

 こちらは、権威主義的な手法を好む人たちによって目指されるはずなので――

 おそらく、最後まで、やり遂げられるでしょう。

 

 権威主義的な手法を好む人たちにとって――

 自分たちの権威欲を満たそうとする衝動は抗いがたいでしょうから――

 どんなに莫大な労力であっても厭(いと)わないに違いありません。

 

 一方、

 ――超国家共同体

 を、

 ――世界共和国政府

 に変えるのは――

 民主主義的な手法を好む人たちによって目指されるはずです。

 

 そもそも――

 民主主義の様相の度合いで判断をするならば、

 ――超国家共同体

 も、

 ――世界共和国政府

 も、ほぼ同じです。

 

 よって、

 ――わざわざ“世界共和国”に変える必要はあるまい。

 との結論に至るでしょう。