マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――の本態

 ――300 年間にわたるイギリス革命

 という捉え方について――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 その革命に通底をした共通の要素は――

 政治における、

 ――平等性の改善

 である――

 ということも述べました。

 

 つまり――

 清教徒革命や名誉革命は、

 ――君主の権限が弱まり、君主以外の者たちの権限が強まった。

 と捉えることができ――

 アメリカ独立戦争第二次世界大戦後の脱植民地化は、

 ――宗主国の主権が弱まり、宗主国以外の国々の主権が強まった。

 と捉えることができる――

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 政治のおける、

 ――平等性の改善

 とは――

 要するに――

 君主や宗主国に認められてきた特別の権利や格別の待遇の否定――

 です。

 

 この、

 ――平等性の改善

 という要素は、イギリス革命に限らず――

 いわゆる、

 ――市民革命

 と呼ばれる革命の全てに――

 多少なりとも当てはまるでしょう。

 

 いわゆる、

 ――市民革命

 の本質は――

 政治における、

 ――平等性の改善

 にあるといえます。

 

 以上は――

 僕が勝手に行っている分析であって――

 社会科学の専門性に直接的に裏付けられてるということは全くありませんが――

 

 人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――を見晴るかそうとするならば――

 そんなに変哲な捉え方ではないはずです。

 

 ――平等性の改善

 というのは、

 ――平等の実現

 ではありません。

 

 それは――

 おそらく、未来永劫、不可能です。

 

 人の歴史において――あるいは、ヒトの進化史において――

 政治に関することはもちろんのこと――

 政治以外のあらゆることについても、

 ――平等の実現

 が成就をされることは、ありえないでしょう。

 

 可能なのは――

 あくまで、

 ――平等性の改善

 です。

 

 いいかえるなら、

 ――平等の実現への接近

 

 ……

 

 ……

 

 それこそが――

 人の歴史――あるいは、ヒトの進化史――の本態である――

 

 そのように僕は捉えています。