マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“政権革命”の第一次、第二次、第三次――

 産業革命は、事実上、

 ――第一次

 ――第二次

 ――第三次

 までの3つであろう、ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 18世紀のイギリスで起こった、

 ――第一次産業革命

 では、蒸気機関が導入をされ、産業の機械化・工業化が始まり――

 

 19世紀終盤から20世紀序盤にかけて世界各地で起こった、

 ――第二次産業革命

 では、電力機器が導入をされ、機械工業の重厚化や製品の大量生産が始まり――

 

 20世紀終盤から21世紀序盤の現代にかけて世界各地で起こっている、

 ――第三次産業革命

 では、電算機(computer)が導入をされ、情報通信技術の確立や普及に特徴があるとみられている、と――

 

 ……

 

 ……

 

 一方で――

 きのうの『道草日記』では、

 ――第四次産業革命

 というのは勇み足であろう――

 ということも述べました。

 

 たしかに、

 ――第四次産業革命

 の概念が想定はされているけれども――

 それは、おそらく、遠い未来から振り返ったときには、

 ――第三次産業革命

 と不可分とみなされているであろう、と――

 

 ところで――

 

 ……

 

 ……

 

 5月3日や5月4日の『道草日記』で――

 僕は、

  市民革命 ⇒ 産業革命

 の図式に触れました。

 

 さらに――

 5月31日の『道草日記』で、

 ――「市民革命」は「政権革命」と呼ばれるのがよい。

 ということも述べました。

 

 ――産業革命

 に準えて――

 僕のいう、

 ――政権革命

 についても、

 ――第一次

 ――第二次

 ――第三次

 を考えてみましょう。

 

 ――第一次政権革命

 というのは、17世紀のイギリスで、いわゆる中流階級の人々が、王侯貴族や宗教指導者などの上流階級に成り代わり、政権の運営に携わるようになったことを指す、と――

 考えるのが妥当ではないでしょうか。

 

 また、

 ――第二次政権革命

 というのは、18世紀後半から20世紀中盤にかけて世界各地で、いわゆる植民地の宗主国の主権が弱まり、宗主国以外の国々の主権が――植民地であった国々の主権も含めて――強まったことを指す、と――

 考えるのが妥当でしょう。

 

 では、

 ――第三次政権革命

 は、どうでしょうか。

 

 この問いは、なかなかに刺激的です。

 

 せっかくですから――

 もう少し、じっくりと考えてみます。