マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

次の覇権国家は、どこか

 ――覇権国家

 という概念があります。

 

 15世紀ヨーロッパが大航海時代を迎え――

 世界各地に進出をしていきました。

 

 いち早く進出をすることに成功をしたのはポルトガルです。

 

 世界各地に植民地を作り上げ――

 16世紀、ポルトガルは世界に覇を唱えました。

 

 事実上、最初の覇権国家といえます。

 

 ポルトガルの次に世界の覇権を握ったのは――

 17世紀のオランダです。

 

 その次に世界の覇権を握ったのは、18~19世紀のイギリスで――

 その次が、20世紀のアメリカです。

 

 21世紀序盤の現在も――

 世界の覇権を握っているのはアメリカです。

 

 これまでの覇権国家は――

 イギリスを除き、だいたい 100 年で――

 その座を追われました。

 

 アメリカも、イギリスのようにいかなければ――

 そろそろ覇権国家の役目を終える頃です。

 

 イギリスのようにいったとしても――

 来世紀には、覇権国家の役目を終える公算が高いのです。

 

 当然の疑問として――

 

 ――次の覇権国家は、どこか。

 との思いが浮かびます。

 

 ……

 

 ……

 

 僕は――

 実は、

 (次の覇権国家は、もう誕生しないんじゃないか)

 と思っています。

 

 代わりに、

 ――超国家共同体

 が成立をするのではないか、と――

 と思うのです。

 

 ――超国家共同体

 については、6月3日の『道草日記』で述べました。

 

 

 ――超国家共同体

 は、

 ――第三次政権革命

 によって、もたらされるであろう組織のことで――

 文字通り、

 ――国家の枠組みを超えた共同体

 という意味です。

 

 その前身として、国際連合ヨーロッパ連合北大西洋条約機構とった組織が挙げられます。

 

 次の覇権国家の役割は――

 この、

 ――超国家共同体

 が担うのではないか、と――

 僕は考えています。

 

 百歩譲って――

 仮に、次の覇権国家が誕生をするとしたら――

 それは、

 ――超国家共同体

 の司令塔の役割を果たす国家でしょう。

 

 もし――

 その役割をアメリカが積極的に果たしていくのなら――

 アメリカは、もうしばらく実質的な覇権国家であり続けます。

 

 もし―― 

 その役割をアメリカが放り出していくのなら――

 アメリカは、

 ――最後の覇権国家

 として――

 歴史に名を刻むでしょう。