(この人とは、たぶん合わないな~)
と思う人がいて――
他方、
(あの人とも、たぶん合わないな~)
と思う人がいて――
それら二人は――
なぜか、とても仲が良いらしい――
という話を耳にすると――
(世の中、なんて単純なんだ!)
と、思わず躍り上がって喜んでしまいそうになります。
人と人との相性なんて――
しょせん、そんなものなんですよね。
この手の問題については――
あれこれ抽象的に難しく考えないほうが得なのです。
……
……
20年ほど前――
当時、大学生であったマル太は――
ある書籍を読んでいて、次の一節を目にし、
(そういうもんか~)
と深く感じ入りました。
曰く、
――幸せに生きたいなら、カネなんてどうでもいい。自分と相性の良い連中が多く集まるところに行け。
と――
あれから20年ほどが経って――
43歳になったマル太は――
この一節を思い出して、
(たしかに、そうだよな~)
と今も深く感じ入っております。