――超自然
という言葉が――
どうにも好きになれません。
合点がいかないのです。
……
……
「超自然」という言葉は、
――現在、知られている自然界の法則を越えている
くらいの意味で用いられます。
が――
それをいうなら、
(「超“人知”」だろう)
と思うのです。
人類が現時点で把握している自然界の法則では説明がつかないからといって――
それが、たしかに自然界で起こっているならば――
それは、あくまでも、
――自然
なのであって、「超自然」ではないはずです。
では、「超自然」とは、本来、どのような意味であるべきか――
おそらく、
――不自然のうち、人類にとって好ましいもの
でしょう。
例えば――
雨が降っても屋根があるから濡れないですむ、というのは超自然です。
あるいは――
十分な休養や栄養をとっても治らない病気が薬で治る、というのは超自然です。