マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自然に不自然を求める

 何でもかんでも――
 自然を礼賛し、不自然を忌避するような風潮が、ありますが――

 ……

 ……

 人として生きる以上は――

 不自然は――
 必要なのです。

 人類は――
 自分たちの周囲に恣意を及ぼすことによって、今日まで生き延びてきました。

 つまり――
 人類は――
 不自然の“防壁”を張りめぐらすことで――
 過酷な自然界に生き残ったのです。

 ……

 ……

 きのうの『道草日記』で、

 ――病気の治療は不自然である。

 と述べました。

 また、

 ――愛は不自然である。

 とも述べました。

 病気になれば――
 治療を受ける――

 恋が実れば――
 愛で貫く――

 あるいは――
 恋に破れれば――
 愛で赦す――

 いずれも――
 それは、人として自然な在り方です。

 自然に不自然を求める存在――
 それが、

 ――人

 です。

 ただし――

 その不自然を「不自然」と明確に意識しうるのは――
 今、まさに不自然を求めている当人――ただ一人です。

 ……

 ……

 ややこしいですね(苦笑