教えることは、全ての成人が一度は経験しておいたほうがよいことだと感じます。
人は、生まれてから成人するまでに、ほとんどの時間を教わることに費やします。
いわば教わることにならされてしまっているのですね。
この状態は、決してよいものではありません。
自発的に考え、自律的に動くことが難しいからです。
よって、成人する頃には、この状態から一日も早く脱却しておく必要があります。
教わることにならされた状態から脱却するには、どうしたらよいか。
最も効果的な方法は――
自分で教えてみることでしょう。
誰かを教えてみることで――
教わるだけだった自分の姿を相対化することができる――
そうすることで、教わることにならされた状態から脱却することができる――少なくとも、脱却するための手がかりが得られる――
そう思うのです。
例えば――
高校生が、学課活動の一環として、中学生に英語や数学を教えたり、小学生に国語や算数を教えたりする制度が確立されたら――
理想的かもしれません。