子供に、
――ねえ、パパ、「COP10」って何?
と質問されて、
――今度、名古屋でやる国際会議のことだよ。生物多様性のことを話し合うんだ。そんなの常識!
と答えるお父さんは――
たぶん、そんなに良くないお父さんです(笑
なぜならば――
その答えでは、なぜ「COP」で、なぜ「10」なのかが、わからないので――
では、このように答えればいいのか?
――「COP」というのは「Conference of the Parties」の略で「条約締結国会議」という意味だよ。「10」は「10回目」という意味だ。「COP」は、ちゃんとした言い方じゃなくて通称なんだ。それぞれの「COP」が何を指しているかは、「COP」のあとに添えられた数字や文脈で決まる。「COP10」の場合、「Conference of the Parties」の「the Parties」は、「地球上の生き物には様々な種類があって、それらを全て保存していくことが人類にとって大事だ」という考えに賛同した国々のことをさす。そういう国々の代表者が集って開く会議が、今年で10回目を迎えることは、世界中の人たちが知っているからね。
……
……
違いますね(苦笑
……
……
良いお父さんは、たぶん「COP」や「10」の意味の調べ方を教えます。
あとは子供本人に調べさせる――
教えるということは――
できるだけ教えない――本人から学ぶ機会を奪わない――
そういうことです。