組織で問題に対応する場合に――
問題意識を組織の全構成員で共有できるかどうかが最初の関門です。
その最初の関門が突破できたら――
あとは、多くの場合、最後の関門まで、わりと円滑に突破できることが多いように思います。
つまり、組織の全構成員で問題意識を共有できたなら、その問題は解決できたも同然といってよいでしょう。
問題解決の本質は問題設定にあります。
いかに解決できる問題を設定するか――
解決できない問題をいかに解決できる問題に変えていくか――
解決できない問題を設定するのは、形而上的思弁の観点では有用ですが、形而下的利害の観点では無用なのです。
組織の全構成員で問題意識を共有できるということは――
皆が、
――たしかに、この問題であれば、解決できる。
と納得する――
ということです。
皆が納得できたら、あとは円滑です。
気づいた人から順次、解決に向けて自然と動き出すでしょう。
それは組織で問題に取り組む場合の最大の利点です。