僕は、喧嘩もビジネスだと思っておりまして――
もちろん――
この場合の「喧嘩」とは、大人の喧嘩であって、子供の喧嘩ではありません。
もし、喧嘩もビジネスならば――
喧嘩は、利益追求型でしょうか、それとも損害抑制型でしょうか。
それは、時と場合とに依ります。
簡単にいうと、
――喧嘩を売るほうは利益追求型であり、買うほうは損害抑制型である。
といえます。
喧嘩は、売る方と買う方とでは、仕事の類型が全く違うのですね。
――ホントかよ~(苦笑)
と訝る向きもありましょうが――
たしかに、「喧嘩」を、
――個人同士の衝突
とみなせば――
なかなかに合点しづらいかもしれません。
が――
もし、
――国家同士の衝突
とみなせば、どうでしょうか。
国家同士の衝突とは、つまりは、
――戦争
です。
となれば――
要するに、
――侵略戦争は利益追求型であり、侵略防衛戦争は損害抑制型である。
となります。
戦争はビジネスであるという考え方は――
現代でこそ忌避されますが――僕も忌避しておりますが――
歴史を深く学べば――
少なくとも中世の頃までは、洋の東西を問わず、戦争がビジネスと捉えられていたことは紛れもない事実といえましょう。