これまでの『道草日記』で――
ビジネスには利益追求型と損害抑制型との2系統があると述べてきましたが――
そのビジネスにも、利益追求の局面と損害抑制の局面との双方があることは忘れてはいけません。
利益追求型のビジネスでは利益追求の局面だけが続く――
損害抑制型のビジネスでは損害抑制の局面だけが続く――
ということはないのですね。
双方の局面の入り乱れていることが普通です。
ただ――
大局的にみて利益追求なのか損害抑制なのかは――
とても大切な視点といえましょう。
大局を見誤るとき――
必ずや不都合が起こります。
利益追求型のビジネスで損害抑制型の安全策を採るのは愚かですし――
損害抑制型のビジネスで利益追求型の積極策を採るのは危ういのです。
とくに、何か新しい局面を作りだしていこうとするときには、注意が必要です。
例えば――
利益追求型のビジネスである商業で新たに会社を興すとき――
あるいは――
損害抑制型のビジネスである医療で新たに病院を開くとき――
などです。