きのうの『道草日記』で――
どんなビジネスにも共通の土台があるのではないかと述べました。
その土台の一つが、
――現状認識
ではないか、と――
この認識を誤ると――
おそらく、あらゆるビジネスが巧くいきません。
利益を追求するビジネスなのに、損害を抑制しようと汲々になっていたり――
損害を抑制するビジネスなのに、利益を追求しようと躍起になっていたり――
そういう不一致があれば――
巧くいくわけがないのです。
そういうときは――
自分の周りで様々なトラブルが吹き荒れているでしょう。
例えば――
業績の不振、同僚らとの不和、痛恨の挫折――
そのうちに、自身の心の内に不安や怒りが込み上げてきて――
やがて、気分は沈み、プライベートでも鬱々となり――
……
……
いったん、こうなってしまったら――
取り返すのは、なかなかに大変ですね。
その前に、自分の周りの異変に気づき――
自分の現状認識を再検討しなければいけません。
今、自分が取り組んでいるビジネスを自分は正しく理解しているか――
利益追求のビジネスだと思ってきたが、はたして本当にそうか――
損害抑制のビジネスだと思ってきたが、はたして本当にそうか――
あるいは――
たしかに大局的には利益追求のビジネスではあるけれども、実は今は損害抑制の局面ではないのか――
たしかに大局的には損害抑制のビジネスではあるけれども、実は今は利益追求の局面ではないのか――
現状認識の正確性がビジネスの成功には欠かせないと思うのです。