大切なものは、すでに手に入れていることが多いそうです。
――あの人は大切にしているものがあって幸せだ。私にも何か大切にしたいものがほしい。
そう思って大切にしたくなりそうなものを探しているうちに、
――なんだ。すでに持っていたじゃないか。
と気づくわけですね。
このように、「すでに持っていた」と気づく場合はよいのですが――
「ついさっきまで持っていた」と気づくのは、つらいですね。
とくに、歳を取ってから気づくのは、つらい――
なるべく若いうちに――
できれば幼い子供であるうちに――
気づけるとよいでしょう。