マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

個人が組織から自立するには

 個人は、組織から自立して初めて、組織に貢献ができます。

 組織に隷属していたり、埋没していたりすれば――
 その個人は、組織の荷物になっているも同然です。

 が――
 個人が組織の中で自立するのは簡単ではありません。

 組織から自立するには、組織と対等な関係を築くということです。

 組織は個人の集合が系統立てられたものです。
 組織と個人とでは次元が違います。

 次元が違うのに、どうやって対等な関係を築くのか。

 最も容易な方法は、組織のリーダーの視点を獲得することでしょう。

 組織のリーダーの立場から、組織を観察し、理解し、その統率の方針を練る――
 そうすることで、個人は組織と対等な関係を築けます。

 が――
 統率の方針を練るにとどめておく必要はあります。

 その方針を実行に移してしまったら、その組織のリーダーになることを意味します。
 すでに誰かがリーダーになっている場合には、深刻な軋轢が生じるでしょう。
 組織への貢献はおろか、組織の瓦解へ帰結しかねません。