個人は、組織から自立して初めて、組織に貢献ができます。
組織に隷属していたり、埋没していたりすれば――
その個人は、組織の荷物になっているも同然です。
が――
個人が組織の中で自立するのは簡単ではありません。
組織から自立するには、組織と対等な関係を築くということです。
組織は個人の集合が系統立てられたものです。
組織と個人とでは次元が違います。
次元が違うのに、どうやって対等な関係を築くのか。
最も容易な方法は、組織のリーダーの視点を獲得することでしょう。
組織のリーダーの立場から、組織を観察し、理解し、その統率の方針を練る――
そうすることで、個人は組織と対等な関係を築けます。
が――
統率の方針を練るにとどめておく必要はあります。
その方針を実行に移してしまったら、その組織のリーダーになることを意味します。
すでに誰かがリーダーになっている場合には、深刻な軋轢が生じるでしょう。
組織への貢献はおろか、組織の瓦解へ帰結しかねません。