マニュアルの本質は――
その内容にあるのではなくて――
そのマニュアルに関わる全ての人たちの間での――
相互の協力・協調関係にある、と――
考えています。
“マニュアルに関わる全ての人たち”とは――
例えば――
マニュアルを作成した人――
マニュアルを提示している人――
マニュアルの実行を担うチームのメンバーなど(リーダーやフォローワーなど)――
です。
マニュアルは、通常、チームに提示されます。
個人に提示されることは、稀です。
個人なら、その個人が臨機応変であればよいので――
マニュアルなどは、とくに必要ないのですね。
ときに個人がマニュアルらしきものが意識したとしても――
それは“マニュアル”ではなく、“プラン”と呼ぶべきものでしょう。
マニュアルにとって、とりわけ重要なのは――
マニュアルの実行を担うチームの和や士気でしょう。
リーダーが、フォローワーの一人ひとりを信用し――
一人ひとりのフォローワーが、リーダーを信頼しているかどうか――
あるいは――
リーダーが強い意欲をもって、フォローワーを統率し――
そうしたリーダーを、一人ひとりのフォローワーが支持しているかどうか――
和や士気を欠いたチームでは――
たとえ、どんなに詳細かつ緻密なマニュアルを提示したところで――
大した効力は発揮しません。
マニュアルを作成した人やマニュアルを提示している人の――
自己満足で終わります。