自分の考えを変えるのは容易ではありません。
一度は、
――よし! この考えが最も正しいのだ。
と思い定めたことについて、
――いや、ちょっと待てよ。本当に正しいのか?
と疑い始めるのは、相当にツラいことです。
ましてや、
――うむ! あの考えは、そんなに正しくはなかった。
といった結論を導くには、さらなる苦痛を――精神的な苦痛を――伴います。
だからこそ――
そうやって自分の考えを変えた人を温かく迎え入れてあげたいと思うのです。
「ブレた!」とか「変節だ!」などといわずに――
ただし、自分の考えを変えてばかりいるようではいけませんが……。