人付き合いは、お互いに協調し合うことの積み重ねです。
片方が、もう片方に協調しようとして――
もう片方も、それに応じるならば――
人付き合いは成立します。
応じなければ、ケンカになる――
――なぜ応じないのだ!
――ほっといてくれ!
といった衝突がケンカの本態です。
が――
お互いに協調し合うことをやめる場合は、どうなのでしょうね。
――なぜ応じないのだ!
――応じたくないからだ!
――なら、応じなくていいよ。
――ありがとう。助かるよ。
どう考えてもケンカにはなりませんよね。
なぜなら――
協調し合わないという意味で、協調し合っているわけですから――
いわば「非協調の相互同意」――
これも、人付き合いの一種に加えていいのではないでしょうか。