マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

明るくて、穏やかで、平和な歌がいい

 いわゆる歌謡曲で、明るい歌というのは――
 意外に少ないものです。

 多くは失恋の歌です。
 でなければ、闘いの歌だったり――

 闘いの歌は、それなりに明るかったりするのですが――
 その明るさが、ちょっと勇壮すぎて――
 肩がこることも多く――

 だから――
 明るくて、穏やかで、平和な歌がいいのですが――
 そういう歌謡曲は、なかなか見当たらないものです。

 たぶん、作るのが難しいのでしょうね。

 明るくて、穏やかで、平和な――
 それは、人として、どこまでも満ち足りた心境です。

 そんな心境で創作意欲を維持できる作詞家ないし作曲家というのは――
 それは、もう卓越した才能の持ち主なわけで――

 ふつうは、不平、不満、不安といった陰性の感情が、創作意欲をかきたてるのだといいます。