マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

春は悩む季節か

 きょうの仙台は、3月なみの温かさだったそうですよ。
 コートがなくても、なんとかなった感じですね。

 春のぬくもりを、一足早く、楽しみました。

 それで思ったのですが――

    *
 
 春は、本来、悩む季節ではなかったかと感じます。

 寒さが緩み、体が楽になると――
 心の糸が弛みます。

 心の糸が弛むと、人は、あれこれと余計なことを考えます。
 寒さで体が縮こまっているときには考えないようなことを、考えます。

 ノンキなこと――
 不毛なこと――
 後ろ向きなこと――

 建設的なことは、ちょっと考えにくい心境です。

 日本は春に年度がスタートしますが――
 世界的には、秋にスタートする地域のほうが多いのですよね。

 それは、日本の冬が比較的に穏やかだからでしょう。
 春と冬との違いは、わりと緩慢です。

 もし、日本の冬が、もっと厳しかったなら――
 春の心の弛みは、もっと甚だしくなっていたでしょう。

 そうしたら――
 春が年度の始まりにはならなかったかもしれません。

 人は、心が弛みすぎてしまったら、1年の始まりを意識する気分にはなれません。
 春は、1年の始まりというよりは中休みになっていたでしょう。