きょうの仙台は、3月なみの温かさだったそうですよ。
コートがなくても、なんとかなった感じですね。
春のぬくもりを、一足早く、楽しみました。
それで思ったのですが――
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春は、本来、悩む季節ではなかったかと感じます。
寒さが緩み、体が楽になると――
心の糸が弛みます。
心の糸が弛むと、人は、あれこれと余計なことを考えます。
寒さで体が縮こまっているときには考えないようなことを、考えます。
ノンキなこと――
不毛なこと――
後ろ向きなこと――
建設的なことは、ちょっと考えにくい心境です。
日本は春に年度がスタートしますが――
世界的には、秋にスタートする地域のほうが多いのですよね。
それは、日本の冬が比較的に穏やかだからでしょう。
春と冬との違いは、わりと緩慢です。
もし、日本の冬が、もっと厳しかったなら――
春の心の弛みは、もっと甚だしくなっていたでしょう。
そうしたら――
春が年度の始まりにはならなかったかもしれません。
人は、心が弛みすぎてしまったら、1年の始まりを意識する気分にはなれません。
春は、1年の始まりというよりは中休みになっていたでしょう。