――好きこそものの上手なれ。
などといいますが――
多くの場合、人は、自分の好きなものが自分の得意なものになっているとは限りません。
作家が、小説を書きたがっているのに、定評があるのはエッセイであったり――
科学者が、学会で発表をしたがっているのに、定評があるのは論文の執筆であったり――
シンガーソングライターが、作曲をしたがっているのに、定評があるのは歌声であったり――
好きなものについては、あまり深く考えないのがいけないのでしょうね。
例えば、
――なぜ好きなのか?
などとは考えない――
――好きなものは好き!
で押し通してしまう――
その結果――
好きなものに取り組む自分の姿勢を冷静に分析することができなくなってしまう――
ひとりよがりに陥ってしまう――
よって――
「好きこそものの上手なれ」を地で行くためには――
「なぜ好きなのか?」を、まず自分自身に、深く問いかけることから始めるとよいのかもしれません。
……
……
そうやって問いかけていくうちに――
実は、そんなに好きなわけではなかったことに、気づくのかも――(笑