マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

些細なことでも冒険に

 長年にわたって工事をしていて、先頃ようやく開通したという陸橋を――
 きょう、車で走ってみました。

 その界隈は、10年ほど前から、よく行き来をしているのですが――
 その陸橋にさしかかると、まるで別の街に迷い込んだようでした。

 見ず知らずの景色を抜けたら――
 やがて、なじみのある通りにたどりつく――

 小学校の低学年の頃に――
 近所の空き地の奥に抜け道らしきものをみつけたことがあります。

 雑木林の茂みを抜けたら、そこは、なじみのある砂利道でした。

 一緒にいた友人の一人が、

 ――おお~、異次元トンネルだ!

 といって、興奮していたのを思い出します。

 たしかに、通り抜けられるはずのないところを通り抜けられれば「異次元トンネル」ですね(笑

 37歳になった今も、思わず、
(おお~、異次元トンネルだ!)
 と口走りたくなりました。

 小学校の低学年の頃には――
 些細なことでも冒険になりました。