マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

現実の不条理に向きあうと

 現実の不条理に向きあうと――
 虚構の形式美は褪せるものですが――

 だからといって――
 虚構の形式美を無視しても、現実の不条理は解消されません。

 困難な社会的課題にぶつかったり、厄介な家庭的問題がふりかかってきたりしているときは――
 詩の言葉の美しさや、小説の展開の巧みさに白けるものですが――

 白けているだけでは――
 社会的課題も家庭的問題も残されたままです。

 虚構の形式美の輝きを港の灯りとし――
 現実の不条理の波濤を越えていくのがよいでしょう。