テレビは――
いかに点けるかではなく、いかに消すかが大切だ、と――
思っています。
こういうと――
テレビ番組の制作に関わっている方々には、まことに申し訳ないのですが――
とはいえ――
その日のうちにやるべきことを、その日の限られた時間で済ませるためには――
「いかに消すか」の着眼点が絶対的に必要であろう、と――
僕は考えています。
「いかに」というのは――
具体的には、タイミングです。
いつ点けるかではなく、いつ消すかのタイミング――
消すべき時に消さないと、いつまでもズルズルみてしまう――
やるべきことを済ませることなく、ついダラダラみてしまう――
……
……
なので――
いつテレビを消すかで――
長年、僕は頭をひねってきたのですが――
……
……
実は――
ニュースやバラエティ番組の類いであれば――
そんなに難しくはないのですよね。
ニュースやバラエティ番組は、通常、
――幾つかの話題の集合体
という構成です。
よって――
1つの話題が途切れて別の話題に移る直前が、
――テレビの消し時
ということになります。
が――
ドラマや特集番組の類いでは、そうはいきません。
最初から最後まで、基本的には、一つの同じ話題です。
「テレビの消し時」というものがない――
つまり――
ドラマや特集番組の類いは、一度、見始めてしまうと、最後まで見ざるを得ない――
ということです。
仮に、
(最後まで見る意義はなさそうだ)
と思っても――
本当に見る意義がないかどうかは――
最後まで見ないとわかりませんので――
……
……
そのようなわけで――
僕の場合――
ドラマや特集番組の類いについては――
“テレビの消し時”を考えて――
あえて最初から一切みない――
ということが、時々あります。