どんな人も――
何らかの組織ないし共同体に属している――
といえるでしょう。
それは――
例えば、会社や学校といったキツいものから、町内会や趣味の集まりといったユルいものまで――
人によって様々であろうと思います。
それら様々な組織ないし共同体に属していて――
人は――
十分に自覚しているかどうかはともかく――
自分の発言や行動の“外向き”と“内向き”とを――
おそらくは常時、勘案しています。
今の自分の発言は“外向き”であるとか――
先ほどの自分の行動は“内向き”であったとか――
それら言動が――
自分の属している組織ないし共同体の外部にいる人たちに向かってなされている場合は、
“外向き”
で――
内部にいる人たちに向かってなされている場合は、
“内向き”
です。
一般に――
この“外向き”と“内向き”とを混同しているかのような言動は――
トラブルのもとです。
本来は“内向き”であるべき発言を“外向き”にしたり――
普通は“外向き”であるべき行動を“内向き”にしたりすると――
――なんだ、あいつは? けしからん!
とか、
――何か勘違いをしている。思慮が足らない。
とか――
こうした“外向き”・“内向き”の掟を――
僕は、20代の終わり頃まで、よく踏み外していました――それと意識することなく――
30代以降も――
たまに踏み外しているかもしれません(苦笑
なので――
この“外向き”・“内向き”の掟を踏み外している人を見かけたときに――
僕は、その人の年齢が気になってしまいます。
30歳以上なら、
(ん?)
と警戒感を抱きます――自戒も込めて――
30歳未満なら、
(お……)
と親しみを覚えます――苦い記憶とともに――