マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“つかみ”や“さわり”は前提要件

 プレゼンテーションでは――
 いわゆる“つかみ”や“さわり”が大切であることに異論はないでしょう。

“つかみ”とは、聴衆の関心を惹きつける魅力――
“さわり”とは、中身の本質――不可欠な要点です。

 それゆえに――
 プレゼンテーションでは――
 つい中身のディテールを整えることが疎かにされがちなのですが――

 きちんとしたプレゼンテーションをしようと思ったら――
 そういうことではいけません。

 ――神は細部に宿る。

 というのは――
 間違いなく真理の一端を突いています。

 もちろん――
 どんなにディテールが整っていても――
“つかみ”や“さわり”が不十分であったり的外れであったりすれば――
 きちんとしたプレゼンテーションにはなりえません。

 が――
 どんなに優れた“つかみ”や“さわり”であっても――
 ディテールが乱れていれば――
 やはり、きちんとしたプレゼンテーションにはなりえないのですね。

“つかみ”や“さわり”は、あくまでも前提要件であって――
 最終要件ではない――
 ということです。

 通常、ディテールを優美に整えられる人は――
“つかみ”や“さわり”を仕損じることは、まずありませんので――

 最終要件なのは、むしろ――
 ディテールのほうです。