プレゼンテーションでは――
いわゆる“つかみ”や“さわり”が大切であることに異論はないでしょう。
“つかみ”とは、聴衆の関心を惹きつける魅力――
“さわり”とは、中身の本質――不可欠な要点です。
それゆえに――
プレゼンテーションでは――
つい中身のディテールを整えることが疎かにされがちなのですが――
きちんとしたプレゼンテーションをしようと思ったら――
そういうことではいけません。
――神は細部に宿る。
というのは――
間違いなく真理の一端を突いています。
もちろん――
どんなにディテールが整っていても――
“つかみ”や“さわり”が不十分であったり的外れであったりすれば――
きちんとしたプレゼンテーションにはなりえません。
が――
どんなに優れた“つかみ”や“さわり”であっても――
ディテールが乱れていれば――
やはり、きちんとしたプレゼンテーションにはなりえないのですね。
“つかみ”や“さわり”は、あくまでも前提要件であって――
最終要件ではない――
ということです。
通常、ディテールを優美に整えられる人は――
“つかみ”や“さわり”を仕損じることは、まずありませんので――
最終要件なのは、むしろ――
ディテールのほうです。