――形式
に対し、
――実質
といいます。
形式は実質を伴いません。
おそらく――
実質を伴わないことが形式の要件といってよいでしょう。
形式については――
何よりも意味が大切になってきます。
裏を返せば――
実質については、意味は、さほど大切ではありません。
実質について、何か意味が問われることは、
――まず、ない。
といってよいでしょう。
実質の意味は、それが実質であるがゆえに、わざわざ問われなくても明らかであるからです。
形式は、そうはいきません。
その形式に期待されている意味というものは――
誰かによって付与され、特定されなければ、判然としないものです。
意味が明らかでない形式は――
ただの悪弊と見分けがつきません。