マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

形式には意味が必要

 ――形式

 に対し、

 ――実質

 といいます。

 形式は実質を伴いません。

 おそらく――
 実質を伴わないことが形式の要件といってよいでしょう。

 形式については――
 何よりも意味が大切になってきます。

 裏を返せば――
 実質については、意味は、さほど大切ではありません。

 実質について、何か意味が問われることは、

 ――まず、ない。

 といってよいでしょう。

 実質の意味は、それが実質であるがゆえに、わざわざ問われなくても明らかであるからです。

 形式は、そうはいきません。

 その形式に期待されている意味というものは――
 誰かによって付与され、特定されなければ、判然としないものです。

 意味が明らかでない形式は――
 ただの悪弊と見分けがつきません。