社会に変革を起こそうとするときに――
社会の多数派に働きかけるのがよいのか、少数派に働きかけるのがよいのか――
きっと簡単には結論が出ないと思うのです。
一見、多数派に働きかけるほうがよいように思えますが――
歴史をみると、社会を変革してきたのは、ときに少数派の熱狂であったりするので――
つねに多数派に働きかけるのがよい、とはいえないでしょう。
それに――
多数派は、たいてい社会の変革を積極的には望んでいないものです。
例えば――
英語を日本の公用語の一つにしようと思ったときに――
全国の中学生・高校生に働きかけても無理でしょう。
それよりは――
全国の学校の弁論部の部員に働きかけるほうがよい――
あるいは――
全国の民間企業の若手社員に働きかけても無理でしょう。
それよりは――
全国の大学院の学生に働きかけるほうがよい――
そう思います。
……
……
ちなみに――
僕は、英語が日本の公用語の一つであってもよいとは思っておりますが――
公用語の一つであらねばならないとまでは思っておりません。
念のため――