会話は、どちらか一方のペースでするものではなくて――
双方のペースが自然と折り合うペースでするものです。
ですから――
例えば、いまAという人がBという人と速さ7で会話をしているからといって――
Aという人は、誰と会話をするときでも速さが7になるという保証はなくて――
Cという人とは速さ5で、Dという人とは速さ9であったりするわけですね。
逆にいうと――
誰と会話をするときでも、同じ速さになる人がいたとしたら――
その人は、ちゃんとは会話をしていないのだと思うのです。
ただ質問を一方的に重ねているだけ――
双方向性のやりとりをしていない――
そういうことであろうと思います。