マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“自分へのご褒美”の記憶がない

 ――自分へのご褒美と思って、新車を買ったんですよ。

 とか、

 ――きょうは自分へのご褒美として、とびきりスイーツを頂きました。

 とか――

 この“自分へのご褒美”というフレーズ――
 僕は、なかなかに好きなのですが――

 きのう――
 ふと思い当たりまして――

(そういえば、僕自身、自分へ“自分へのご褒美”をやった記憶がないような……)
 と――

 何だか、それはもったいなかったような気がして――
 なぜ自分へ“自分へのご褒美”をやった記憶がないのかを、自分なりに分析してみたのです。

 ところで――
 皆さんは、どういう時に、どんな物で“自分へのご褒美”をやりますか。

 僕は、“自分へのご褒美”は、物ではないのですね。

 時間です。

 例えば、
(きのうは、ずいぶんと仕事を頑張ったから、きょうは1日、朝から何もしないでおこう)
 というように――

 そうやって「朝から何もしない」と決めて、あえて1日を漫然とすごすというのが――
 僕には、かけがえのない幸せなのです。

 こうした「時間」の代わりに「物」を――例えば、新車でもスイーツでも――“自分のご褒美”にしても――
 あまり幸せを感じられないのですね。

 むしろ、そのために費やしたおカネと時間(ここでも時間!)が――
 あとになって、妙に惜しく感じられるからです。

(なるほど……。だから“自分へのご褒美”が記憶にないんだな)
 と思いました。

 あえてグータラに過ごすことを“自分へのご褒美”としてきたのなら――
 それは、印象に残らなくて当たり前ですよね(苦笑

 次の機会には――
 何か「物」を選んで、“自分へのご褒美”にしてみましょうか。

 ……

 ……

 あるかな~。

 僕にそんなものが……。