マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

未開文明保護条約・説 を“カルダシェフの尺度”の拡充版に当てはめてみると――

 ――フェルミの逆説(Fermi paradox)

 への答えの1つである、

 ――我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。

 について、

 ――宇宙活劇的な面白さがある。

 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 さらに――

 この答えの亜種のうち――

 僕が、いちばん気に入っている答えとして、

 ――未開文明保護条約・説

 がある、ということも――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 これが、どういう説かというと――

 

 この宇宙は、実は知的生命体で溢れていて――

 それぞれの知的生命体は1つの国家のような文明圏を築いていて、それら文明圏が集まって1つの連合組織、

 ――宇宙文明圏連合

 を成しているのだが――

 僕らのような未開な文明圏の知的生命体は、そうした事実を知ることができないでいる――

 といったことを前提とする説です。

 

 宇宙活劇(space opera)のファンが胸を躍らせるような前提ですが――

 

 こうした前提を――

 6月3日の『道草日記』で示した、

 ――カルダシェフの尺度(Kardashev scale)

 の拡充版に当てはめますと――

 

 まず、いえることは、

 ――宇宙文明圏連合

 の一員であるような文明圏は、

 ――銀河文明

 の段階にあるということです。

 

 そして、

 ――未開

 といえるような文明圏は、

 ――地球文明

 ないし、

 ――太陽文明

 の段階にあるといえます。

 

 つまり――

 僕ら、

 ――地球文明

 の段階に止(とど)まっているような文明圏は、当然としても、

 ――太陽文明

 の段階にあるような文明圏でさえ、

 ――宇宙文明圏連合

 への参加は叶わないのですね。

 

 こうした示唆は――

 6月5日の『道草日記』で述べた通り、

 ――太陽文明

 が、僕らより 300 ~ 10,000 年くらい進んでいると考えられることを念頭におくと――

 なかなかに受け入れがたい示唆といえます。

 

 ――あまりにも我々と違いすぎる者たちの「連合組織」であるから、それが、我々にとって、どれほどの意味を持ちうるのか、はなはだ疑問である。

 ということですね。

 

 ちなみに、

 ――銀河文明

 は、僕らより 1 憶 ~ 3 億年くらい進んでいると考えられますから――

 

 ――宇宙文明圏連合

 というのは――

 もし仮に、それが実在をするにしても――

 その実態は、僕らが想像をし得るギリギリの限界の上の上の上くらいをいっている、ということになります。

 

 さらに――

 見落とせないのは――

 

 ――太陽文明

 や、

 ――銀河文明

 の段階にある知的生命体の“寿命の長さ”です。

 

 それは――

 6月5日の『道草日記』で述べた通り、

 ――太陽文明

 では、

 ―― 1 万 ~ 100 万年

 であり、

 ――銀河文明

 では、

 ―― 30 億 ~ 100 億年

 であるわけです。

 

 よって、

 ――宇宙文明圏連合

 という組織は――

 それら文明圏を営む知的生命体の“寿命の長さ”という観点から捉えてみても――

 僕らの理解が追いつくような組織ではありえない――

 といえます。