マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“フェルミの逆説”に関わる“ほんの少しの数学”

 ――フェルミの逆説(Fermi paradox)

 への答えとして、 

 

 1)我々以外の知的生命体は既に地球に到達をしていて、我々に出会っているが、その事実を我々は知らない。

 2)我々以外の知的生命体は存在をしているが、地球には到達をしていないために、我々には出会えていない。

 3)我々以外の知的生命体は存在をしていないために、我々には出会いようがない。

 

  の3つがあることは――

 6月17日の『道草日記』で述べた通りです。

 

 これらのうち、3)については、

 ――自然科学的な面白さがある。

 と述べました。

 

 どういうことか――

 

 ……

 

 ……

 

 実は――

 ここでいう、

 ――自然科学的な面白さ

 というのは、

 ――学際的な面白さ

 でもあるのです。

 

 ――我々以外の知的生命体は存在をしていないために、我々には出会いようがない。

 ということに十分な納得をするには――

 少なくとも高校教育課程っぽくいえば――

 主に、

 ――物理学

 ――生物学

 の2つの学問の素養が必要です。

 

 が――

 それだけではなくて、

 ――化学

 や、

 ――地学

 の素養も必要なのです。

 

 さらにいえば、

 ――ほんの少しの数学

 の理解も必要といえます。

 

 まずは、

 ――ほんの少しの数学

 について――

 

 ……

 

 ……

 

 それは、

 ――この宇宙に知的生命体が存在をする期待値が 1 を有意に下回るならば、「我々以外の知的生命体は存在をしない」といえる。

 という理屈のことです。

 

 ここでいう「期待値」とは、

 ――この宇宙において知的生命体が誕生をする確率と知的生命体が生存をしうる惑星の個数との積

 です。

 

 さしあたり、

 ――1を有意に下回る。

 の中身が気になるところですが――

 

 僕は、

 ―― 0.1 以下

 とみています。

 

 百歩、譲って、

 ―― 0.3 以下

 です。

 

 もし、期待値が

 ―― 1

 くらいだと――

 知的生命体の存在の数は、

 ―― 0.3 ~ 3

 とみるのが妥当です。

 

 当たり前ですが、

 ――フェルミの逆説

 について考えるときに――

 知的生命体の存在の数が 1 なのか 2 以上なのかで――

 話は、ガラっと変わってきます。