マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

きれいサッパリ忘れてしまう

 印象に残るニュースというのは、いつまでも鮮烈に覚えているものですから――
 いつまでも経っても、新しいニュースだと勘違いをしてしまうことがあります。

 興味深く感じた2~3年前の新聞記事を、つい2~3日前のものだと錯覚しながら、友人に話をしたことがあります。

 もちろん、怪訝な顔をされました。

「それって、だいぶ前の記事じゃない?」
 と――

 いわれれば、気づくのですが――
 いわれるまでは気づかない――2~3日前の記事だと本気で思っている――

 そうやって――
 僕は、時の流れの速さを思い知ることになるのです。

 時の流れを楽しむためには――
 たぶん――
 忘れることですね。

 きれいサッパリ忘れてしまう――

 いつまでも覚えているということは、思考や決断を助けることにはなりそうですが――
 時の流れに任せて人生を味わうのには、不向きであるように思えてなりません。