きょうは、言葉について、2回ほど衝撃を受けました。
――産後の肥立ち
という言葉がありますね。
出産を終えた母親が回復していくさまをいいます。
僕は、ずっとこれを「産後の日経ち」だと思っていました。
もう一つ、
――強腰(つよごし)
という言葉があります。
交渉ごとなどに強気な態度で臨むさまをいいます。
僕は、ずっとこれを「弱腰」から不正規に派生した俗語だと思っていました。
言葉については、
――自分ではわかっているつもりでも、実際には全くわかっていない。
ということが、よくあります。
どんなに博識な人でも、語彙を誇ろうとすると、ろくなことがないそうですね。
たいていは、自分の知らない弱点を無防備にさらけだすことになる――あらゆる分野の語彙に精通することは、生身の人間には、とうてい現実的ではありませんので――
――自分は語彙が貧しい。
と思っているくらいが、ちょうどよいのでしょう。