マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

言葉の壁を最も鋭敏に感知するのは

 言葉の壁を最も鋭敏に感知するのは――
 相手の真意がつかめずに、もどかしく思っているときです。

 自分は、相手の求めの意味がわからない――
 意味がわからないから、その求めには、ちゃんとは応じられない――
 ちゃんとは応じられないから、誤解を与えてしまい、余計な軋轢に進展しかねない――

 そうした懸念を言葉で過不足なく伝えるには、当然のことながら、高い言語能力が必要です。

 母語なら何とか伝えられても――
 母語以外では相当に難しい――

 そこに、厚くて高い壁を感じます。

 母語を異にする者同士で相対しているときのなかで――
 最も、いたたまれなくなる場面でしょう。