マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“文明社会の自滅”や“宇宙規模の災害”は普遍的か

 僕らの文明が長く続かない理由として、

 ――文明社会の自滅

 や、

 ――宇宙規模の災害

 の2つが考えられる――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 これらの要因が――

 この宇宙に存在をする僕らと同程度の文明、あるいは、僕らの認識が及びうる程度に高度な文明の全てに当てはまりうるのだとしたら――

 SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)の文脈で捉え直す“フェルミの逆説(Fermi paradox)”は、とくに逆説らしくはなくなります。

 

 問題は、

 ――本当に“全て”に当てはまりうるのか。

 ということです。

 

 いいかえるなら、

 ――真に普遍的か。

 ということです。

 

 ――宇宙規模の災害

 については、さほど異論が出ないでしょう。

 

 ――超新星爆発

 も、

 ――巨大隕石

 も、あくまで自然現象の一環とみなすことができます。

 

 ――自然現象

 であるならば、

 ――たぶん“全て”に当てはまりうる。

 というのは、それほど突飛な主張ではありません。

 

 もちろん、

 ――銀河の中心の方は外縁の方より超新星爆発の発生頻度が高い。

 とか、

 ――銀河の回転面から少し外れたところでは宇宙線の影響が強い。

 とか――

 色々な仮説が唱えられていて――

 実際に、

 ――“宇宙規模の災害”に遭う確率が宇宙の全域で等しく均一である。

 ということは、おそらくはない――

 つまり――

 局所的にみて、僕らの住まう太陽系が“宇宙規模の災害”に遭いやすいのか遭いにくいのかは――

 今のところ、しっかりとした結論は下せない――

 

 が――

 その確率の分布に多少のムラがあることを前提に据えれば、

 ――“宇宙規模の災害”に遭う確率は宇宙の全域で殆ど等しいとみなせる。

 という結論は、無理なく下せるでしょう。

 

 つまり、

 ――宇宙規模の災害

 は、おそらく普遍的です。

 

 問題は、

 ――文明社会の自滅

 の方です。

 

 つまり、

 ――この宇宙に存在をする僕らと同程度の文明、あるいは、僕らの認識が及びうる程度に高度な文明の全てが“自滅”をしうるのか。

 という疑問です。