マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

僕らの文明が長く存続をしないとしたら、その理由は?

 SETI(Search for Extra Terrestrial Intelligence)の文脈で“フェルミの逆説(Fermi paradox)”を捉え直すと、

 ――僕らと同程度の文明、もしくは、僕らの認識が及びうる程度に高度な文明が存続をしうる期間は、無視をされうるくらいに短い。 

 つまり、

 ――僕らの文明も、そんなに長くは存続をしえない。

 という結論に至る――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 もし、僕らの文明が、本当に、そんなに長くは存続をしえないのだとしたら――

 その理由は、何でしょうか。

 

 よくいわれるのは、

 ――文明社会の自滅

 と、

 ――宇宙規模の災害

 との2つです。

 

 ――文明社会の自滅

 の典型例は――

 例えば、

 ――核戦争の勃発

 や、

 ――人工知能の誤作動

 です。

 

 人が、愚かにも、自分たちの持っている核兵器を全て使い果たすような所業に出て――

 その結果、地球上の環境がすっかり荒廃をし、人が死に絶える――

 

 あるいは――

 人工知能が、人ならば絶対に思いつかないような愚かな決断を下し、行動を起こし――

 その結果、核戦争の勃発を含む大惨事が起こり、人が死に絶える――

 

 ――宇宙規模の災害

 の典型例は、

 ――地球近傍での超新星爆発

 や、

 ――巨大隕石と地球との衝突

 です。

 

 大きな恒星が一生を終えて大爆発を起こす際に、強力な放射線を大量に放ち――

 その一部が地球を襲い、地球上の環境が激変をし、人が死に絶える――

 あるいは――

 太陽の周辺をさすらう小惑星が、何かの拍子で地球の重力圏に入ってしまい――

 地球に落下をし、地球上の環境が激変をし、人が死に絶える――

 

 僕らは日頃――

 自分たちの文明社会の存続を至極当然のこととみなしがちですが――

 

 実際には――

 その存続は僥倖の連続なのかもしれません。