――宇宙は、空間的な意味合いにおいては、均一的かつ等方的ではあるが、時間的な意味合いにおいては、必ずしも、そうではない。
ということを、きのうの『道草日記』で述べました。
つまり、
――地球上の環境と地球から 30 億光年の距離に存在をする地球型惑星の表面上の環境とは、基本的には同じである。
ということを疑ってみる意義は殆どないけれど、
――今の地球上の環境と 30 億年前の地球上の環境とは、何かが根本的に違うかもしれない。
と疑ってみる意義はある――
ということです。
よって――
例えば、以下のような主張は、今一つ信憑性が疑わしいといえます。
――宇宙が誕生をしてから 138 億年が経過をしていて、太陽や地球が誕生をしてから 45 億年が経過をしている。よって、太陽や地球が誕生をする前に、太陽や地球と良く似た恒星や惑星が誕生をしていて、今の我々と同じような知的生命体が生まれていて、文明を築き、栄え、今も、この宇宙のどこかで、暮らしているかもしれない。
……
……
もちろん――
太陽や地球が誕生をする前に――つまり、今から 50 億年以上前に――数多の恒星や惑星が誕生をしていたことは間違いないでしょう。
が――
それら恒星や惑星は、僕らが知っている恒星や惑星とは、何かが根本的に違ったかもしれないのです。
おそらく、「見かけ上、明らかに違う」ということはないはずです。
が――
詳細に観測をしてみたら、
――実は、ぜんぜん違った。
ということが、大いにありうるのではないか――
例えば、
――今から 50 億年以上前に誕生をしていた恒星や惑星は、太陽や地球とは何かが根本的に違っていて、生命を育みようがなかった。
というようなことが、ありうるのではないか――
そう思うのです。
